4.社員の好奇心を他の社員に見せる

社員の育成にあたっては、社員研修の内容を「技術力」や「ヒューマン・スキル」のように分類して考えることが多いが、現在ではこれに加えて「創造(クリエイト)力」が求められる。

創造力とは、それまでになかったものを新たに生み出す能力のことだ。これは、学んで身に付くようなものではない。

「製品の歴史を深く知りたい」とか「顧客の業務についてもっと知りたい」、「目の前で起きている事象を違った視点から見てみたい」といった知的好奇心に従って行動することで、自身の情報量が増えるとともに、既存の情報や思考に対する新しい視点(ビュー)や変化(チェンジ)が生まれ、それが新たな価値の創造に発展するのだ。

とは言え社員に想像力を持たせたいからといって、育成者の知的好奇心をそのままマネさせるのは難しい。それは言葉で教えることはできるかもしれないが、それで好奇心を持てるかどうかは別の問題だ。

それでも、社員は自分の知的好奇心のあり方を、他の社員に常に見せ続けるようにしてほしい。それは少なからず、こだわりや頑固であるかもしれない。しかしこれがきっかけで、これまで考えもしなかったことについて考えるようになるかもしれないからだ。

私達はそこから独自の知的好奇心が芽生え、創造力へと発展していくと考えている。

 

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